メタルなフリゲ「パッチワーク・ドールズ」を遊んでみたよ

結構前からやろうやろうと思っていた……というか、作者の望月すすきさんをツイッターでフォローしてから2年くらいは経過している(!?)ので、本当今更で申し訳ないんだけど遊んだよ!

公式プレイ時間目安が10時間~のところ、6時間半とかでクリアしちゃったので、RTAとまではいかなくてもちょっと生き急ぎすぎたかもしれない。

ちなみに、システムに関しては公式ページにスンゲー詳しく書いてあるので、気になったらそっちを見てね。

ホンワカした世界と金属の香り

主人公は人形遣いで、人形を着せ替えして戦うというカワイラシイ設定。まあ、バトルの内容は剣とか斧を振り回したりするんだけど。
舞台は「ほどけ」と呼ばれる、大きな破壊めいた出来事により衰退してしまった世界。しぶとく生き残った人類は再建を進めていた。この世界で生きる人達を表現するテキストセンスが結構好きだった。バーのメッセージとか、ついつい毎回酒を頼みたくなる。

わざとらしいやつも好き。

独自のシステムも面白い賞金首

このゲームでは敵を倒してもレベルが上がらないので、賞金首を倒して大金を稼ぎ、新しい装備を買うというサイクルが基本。賞金首を倒すと「毛糸玉」を入手し、相手が使ってきた技を好きな人形で使えるようになる。人形は武器に紐付いた技と、それぞれが最初から覚えている魔法1つくらいしか手札がないので、毛糸玉を装備することで戦略が増えていく。

画像は賞金首のトロルを撃破したとこなんだけど、こいつの特技はメトロノームという5連続攻撃?とにかく何回も攻撃してくる上にHPがやたら高くてどうやって倒すもんだと思っていたけど、槍装備に紐付いているインターセプト(迎撃)という技で連続攻撃を全てカウンターしたら倒せた。なるほど、迎撃のチュートリアルだったのか。

あと賞金首関連で良かったのは、ランダムエンカウントのやつが結構多かったことかな。フィールドで急に賞金首のジングルが流れるのはやっぱりアガる!

マジックシーカー楽しい

マジックシーカー専用のボタンが割り振られており、使うと画面内の隠されたアイテムが光る。なんかたまに強い武器拾えて嬉しい、強い武器は重いので、装備するとびっくりするほどSPが少なくなった。

あとこのスクショ見て思い出したけど、武器それぞれにアイコンがあるのいいよね。

結構広い世界の回り方が自由

四方どこへ行っても別の所にたどり着く自由なフィールド。道を外れると自分がどこにいるのか全然わからなくなるけど、マジックシーカーを使いながら探索するのが楽しかった。まあ、それはそれとしてマップは欲しかったけど。
進行があまりにも自由すぎてクリア後に逆走して行ったことない町とか見つけてた。その分、ザコ敵の強さとかは中盤以降マイルドかなという感じ。

優しい結末

人形遣いとして成長した主人公とプレイヤーが、ある行動を取ると物語はエンディングを迎える。ラスボスを倒すとエンディングじゃなくて、内容は非常に簡単だけどプレイヤーに行動させるところが良かった。金属臭のする展開からの意外な優しい結末に驚いた。

エンディングに例のやつもあるけどほとんど倒してない……。

音楽もホンワカ

BGMはメタルというか聖剣っぽく感じた。ナイロンギター3音っていうのがちょっと不思議だけど、全てオリジナルで曲数も多い。やはりBGMはそのゲーム専用のものがほしいよね。

難点

解像度が低い

ツクール製なので、画面がかなり小さいし、大きくできない。

序盤の手詰まり感

手札が少なく敵を倒してもレベルが上がらないし、ザコ敵とのエンカウントも多く、人形の数が増えるまではかなり難しいと思う。

総評

メタルなエッセンスを独自の世界観に落とし込んだストーリーテリングが見事だった。本当に、まさかそこが面白いと思ってなかった。

面白かったので記念にアレンジも作ったよ!