メギド72を2ヶ月くらいプレイしてみた話

メディア・ビジョンが開発しDeNAが運営するフォトンドリヴン世界救済RPG「メギド72」を11月くらいから始めて4章までクリアしたので、そろそろレビューしてみる。

本質はキャラゲー

バトルが面白い!という触れ込みをよく聞くゲームなんだけど、僕はキャラゲーとしての質がめっちゃ高いと感じた。好きなメギドが見つかればきっと面白い。

「勝算」のあるストーリー

タイトル画面で号泣してるとか、ゲームスタート直後に主人公の故郷の村が焼けるとか、そういう話をSNSでよく目にしていたので「鬱ストーリーなのかな?」と警戒していた。しかし実際に遊んでみると、キャラクター会話のノリが軽くて面白いし、世界は滅亡の危機ながら「勝算」のあるストーリーで気持ちよく読める。ちなみに開幕で主人公の村が焼けるのは本当だが、あまりにも突然焼けてるので何も思わない。

メギドの力は切り札よ!逆転のね!

バトルは「ドラフトフォトンシステム」という独自のターン制。ランダムで発生する3種類のフォトンを敵と交互に取り、アタック(奥義)・スキル・チャージを行う。
アタックは通常攻撃を行い、覚醒ゲージが1増える。スキルはキャラクター毎にユニークな行動を行う、覚醒ゲージがMAXだとゲージを1消費して覚醒スキルが発動する。チャージは覚醒ゲージが2つ増える。覚醒ゲージMAXの時にアタックフォトンで発動する奥義はゲージを全て消費し、キャラクターがメギドの姿になって強力な行動を行う。覚醒ゲージの長さはキャラクター毎に異なる。
自分が取りたいフォトンを取るだけでなく、敵に取らせたくないフォトンを先に取ったり戦略性が高い。パーティは5人まで編成できる。

戦略の幅を広げるオーブ

発生するフォトンはランダムなので、この子もその子もスキルを使いたい!みたいな編成では成り立ちにくい。フォトンの種類を問わず発動できる「オーブ」という装備品があることも戦略の幅を広げている。こちらはクエストのドロップやガチャで手に入るが、もちろん低レアリティのオーブも使いみちがある。

ちょっと特殊なターン制

フォトンは1ターンに5つ取得でき、1人に最大3つまで積める。行動順は乱数なしの素早さ順で固定だけど、2個目以降のフォトンは全員の行動が一巡してから消費される。1番遅いキャラも1番早いキャラの2回目の行動よりは先に動けるということ。敵のボスは1人で3回行動というパターンが多いので、何回目の行動前に防御や回復を挟むなどの戦略が立てやすい。

ターゲットの話

このゲームはターゲットの仕組みもまあまあ変わった感じ。キャラクターにファイター・トルーパー・スナイパーの3種類がいて、それぞれ得意な相手が決まっている。敵は得意な相性を優先して攻撃してくるため、相手のタイプによって編成を切り替えると有利に立ち回れる。前列攻撃を使ってくる敵にはワントップ編成、つまりファイター1スナイパー4とかで編成する感じ。敵は優先通りにターゲットしてくるが、味方は好きな敵をターゲットすることができる。しかし相性の分ダメージは落ちる。

スキチケがある!

全員生存でクリアすると攻略チケットという所謂スキチケが使用可能になるので、高難度な戦闘と快適な育成でメリハリがついて良い。攻略チケットはログインボーナスで貰えたりゲーム内通貨を使うショップで買えて、今の所尽きそうには無い。STドリンクは尽きそう助けて。

推しを育成する楽しみ

このゲームではメギドに贈り物をしてレアリティというか、進化段階のようなものを上げることができる。レベルは戦闘で上がり、スキチケでクリアすれば好きなキャラに経験値が入る。種火的な物もあるが、あまり使わない印象。レベル上限は進化段階に紐付いているので、贈り物を集めるのが育成のメインである。

個性的な贈り物

贈り物はメギドによって多種多様で、共通のものもあるけど素材を合成して個性的なものを作ることが多い。シャックス(CV上坂すみれさん)はやたらキノコを要求したり、なかなか良いフレーバーだと思う。あげるとお礼ボイスがあるのも好き。フリアエ(CV渕上舞さん)の「裁判官に物を贈るな!」は笑った。

曜日クエが存在する

贈り物では「メギドクエスト」の素材を要求される。メギドクエストとはそう、曜日クエストのことである。いつでも好きなメギドを育成できないなんて古臭い!紀元前のソシャゲか?と拒否反応を起こす人もいるだろう。まあ僕も曜日クエは消滅してほしいけど、1日1回好きなメギドクエストを無料で開放できるのでまあ……って感じかな。ちなみに石を割れば何度も開放できるっぽい。しかし曜日クエって本当にユーザーになんのアドバンテージもないのによく受け入れられてるよね。常に全開放だけど曜日でドロップ率変動とかじゃだめなんだろうか。

全てのメギドに使いみちがある

曜日クエの話で熱くなってしまって何を書こうと思っていたか忘れた……そうだ、メギドくんの売り文句にキャラクターにレアリティがなくて、全て星6まで育成可能というのがある。150種類近くいるメギドに全て個性と使い道があるのはすごいね。僕は最初の引き直しガチャで来てくれたゼパル(CV加隈亜衣さん)をメインで使っていて、初の星6にもなったよ。敵は殴れば死ぬ、非常にわかりやすい。多段攻撃メインで高防御の敵には弱いので、高倍率技を持つキャラに任せたい。このゲームの防御力は減算なのだ、そこもまた面白いバランスに繋がっていると思う。
ガープワントップのマルコシアス(CV早見沙織さん)火力とかもゼパルで攻略するのが困難だったり、敵ボスが悪魔だったりしたらよく使っていた(マルコシアスは特性で悪魔に与えるダメージが2倍)。この2人はストーリーで仲間になるキャラなのだが、メギド72のシステムに慣れるのに良い感じの性能をしていると思う。

育成は重め

このゲームは戦略も重要だけど、育成もかなりウェイトが高い。贈り物に必要な素材はストーリーを進めると新しく拾えるようになったりするので、詰まったらとりあえず上げられるところまで上げると解決したりする。ゼパルを星6にしたら殴るだけでかなり進めたもんなあ。

課金圧が低い

そこで思ったのが、このゲーム課金するタイミングなくね?ってこと。配布キャラでも充分戦えるし、育成が重いから終わらない。新しい子を迎える余裕なんて、ウチにはないよ…。いかんせんキャラが多いので、課金衣装も持ってる子のやつ来たことないし、まだ指名チケットくらいしか課金してない。楽しませてもらっているので多少はお金落としたいのだけど!
あ、指名チケットはティアマトにしました。周年イベントでチラッと出てきて可愛かったので!

ポイントをまとめると

  • 「勝算」のあるストーリーが面白い!
  • 全員使い道のある個性的なキャラが良い!
  • 戦略性のあるバトルが面白い!
  • 周回はスキチケでメリハリがある!
  • 育成要素でキャラ愛が深まる!
  • 課金圧が低い!
  • BGMもクオリティが高い!

という感じかな、2019年日本ゲーム大賞で優秀賞を取るだけある。今更僕がオススメするまでもない良ゲー。