ダンジョンRPG風カジュアルアプリ「ナイト・アンド・ドラゴン2 狂乱の時代」レビュー

「ナイト・アンド・ドラゴン2」は中世ファンタジーの世界観で構築されたハック&スラッシュ系RPGの第二弾。買い切り370円で、追加の課金要素は存在しない。前作が広告付き無料で遊べるが、低価格なのでそっちは試さずにいきなり2を買ってみた。この価格帯の買い切りアプリは当たりが多い印象。

元々はスマホでウィザードリィ系のアプリ無いかな~と思って探してたんだけど、まあ当然ながらシビアなところまで忠実なやつが人気ぽく、もっとカジュアルなやつはないか!と探していたら見つけたのがコレだった。
というか、僕がやりたいのはウィザードリィじゃなくてととモノ系なんだよね。死がカジュアルなやつ。

ダンジョンRPG的な編成

キャラメイク、もしくは訪問者の勧誘などをして仲間を増やし、最大6人でPTを組む。

キャラメイク・勧誘

キャラメイクでは種族・信仰を選び、ランダムに増減するステータスポイントをVIT・STR・MAG・DEX・AGLに割り振ることができる。ウィザードリィは5しかやったことないけど、これもダンジョンRPGの定番の要素といったところだろう。

訪問者の勧誘や、戦闘後に出会う仲間の種族・信仰とステータスはランダムで決定され、ステータスの合計値によってレアリティが星で表されている。素ステの影響はかなり大きいので僕は星4で後から揃えたけど、星5のキャラも出てくることがあるようだ。訪問者の勧誘はレアリティ低めっぽい。名前は勧誘したキャラも後から自由に変えられる。

隊列と役割

メイン4人とサブ2人の6人PTで戦闘を行う。攻撃を受けるのはメインの4人のみで、4人が倒れると全滅になる。サブの2人はメインの半分の速度で行動する。

キャラクターに持たせる武器によって大まかにロール分けされており、鈍器と剣はタンク、聖風と氷結はヒーラー、それ以外はアタッカーとかバッファーとか色々複合した役目を持っている。タンクはVITが高いキャラなど、適正によって武器を振り分け、ロールのバランスも意識すると有利に戦闘を進められる。

サブメンバーの種族・信仰に紐付いた控えボーナスも反映される。ステータス、会心率、命中率のアップなど様々な効果があるので、サブに送るメンバーも吟味したいところ。

派遣

クエストを進めるとギルドの貢献レベルが上がり、雇える人数が増える。余ったPTは派遣に出してリアル時間で一定時間後に経験値やアイテムなどの報酬を得ることができる。これめっちゃ適当に送り出してたんだけど、良い装備をさせると良いアイテムを持って帰るようになるらしい。公式に書いてあったわ。

カジュアルな戦闘

戦闘はターン制ではなくリアルタイムで進行する。なんか忙しそうなので僕はずっとオートでプレイしてた!ロールの傾向に合わせたAIタイプが用意されているし、オート中でもタップしたスキルは手動で使えるので安心。
赤く光ってるスキルを押すと消費SP0で使えるしクリティカルになるのでアドなんだけどランダムで選ばれるので、ちゃんと状況に応じてオートで使ってくれるスキルの方がましな結果になることもある。

戦闘は3ウェーブ1セットのクエスト制。ウェーブ毎にHPSP死人などのリソースは全回復する。3ウェーブクリアすると現在装備している武器の経験値とドロップした装備品が手に入る。途中で敗北した場合はそこまでのドロップや経験値は失う。それ以外のペナルティはなし。

とりあえず打撃の「パーティガード」と氷結の「アイスバリア」が生命線というイメージ。バフ、バステ、状態異常など色々な特技があるので自分のスタイルを組み立てよう。

武器育成とクラス

キャラクターは武器レベルをそれぞれ上げることができ、5レベル毎にスキルを覚える。覚えたスキルは別の武器を装備しても使うことができるが「クラス」の成長限界レベルまでしか使うことができない。例えば「ファイター」なら近接戦闘職なので剣技・打撃・弓術・短剣はレベル15まで使えるが、魔法系は5レベルまでしか使えないなど。

武器レベルを成長させると上位のクラスにクラスチェンジすることができる。上位のクラスは成長限界レベルが高かったり、ステータスボーナスがあったり、盾ロールなら敵視上昇などの特殊な効果があったりする。複数の武器レベルを上げると就ける職みたいなドラクエ的要素はなくて、1つの武器レベルを上げていけばどんどん上位職に就けるので、とりあえず特化させていけば良さそう。

複数の武器を育てると使えるスキルが増える他に、盾装備可能や基礎ステータスのボーナスなどのパッシブスキルを習得したり、レベルを上げた分だけHPとSPも増える(らしい)。とにかくレベルを上げれば上げるほどアドがあるのは好き。経験値がクエスト適正レベルとの差で算出されるっぽく、低レベル武器を持たせると一気に上がるけど、命中率がレベル差でかなり下がるのは注意が必要だった。

ハクスラ要素

敵がドロップする装備には攻撃力アップ、命中率アップ、HPアップ、STRアップなど0~3つの魔法効果がランダムでついている。魔法効果にも1~10までレベルがある。同じランクの装備でも伝説の~など接頭詞がついてベース能力が大幅に上昇したものが落ちることもある。いわゆるレジェンダリーだけど特殊なオプションが付いているわけではなく、魔法効果は他の装備と同じランダム。
敵のレベルが上がるとドロップする装備や魔法効果の最大ランクが上がっていく。強い敵を倒して強い装備を手に入れるハクスラサイクルである。

工房

装備はバトルで厳選するだけでなく、魔法効果を付与したり消去することもできる。同じ効果の装備を3つ消費することで魔晶石として取り出し、別の装備に付与できる。装備の箇所によって付与できる魔法効果のレベルが決まっていて、例えば武器だと攻撃力や命中率は10まで付与できるが、HPは2まで、防御力は付与できない。アクセサリーはかなり自由に付与できるなど装備ごとに特徴がある。

ペルソナ

僕が買ってからプレイしている間に実装された新要素。手持ちの画像とセリフをキャラクターに設定できる。テキストとアイコンのみで表現されている戦闘が一気に賑やかになった。このイラストは全て僕が以前描いたものです。

総評:ハクスラの要点を押さえた良作

オートでサクサク戦闘してドロップを吟味し、装備を更新する楽しさを十分に味わえた。クエストのボリュームもあり、クリア後は無限モードも搭載されていてかなり遊べる。ダンジョンRPGで僕がやりたかったことを手軽に満たせた。僕にはダンジョンすら必要なかったのか。