ドラゴンクエストビルダーズ1&2レビュー

ドラクエビルダーズ1と2を連続でプレイしたら、その進化に驚いた!という感じのレビューいくよ。1はストーリークリアまで、2はトロコンまで遊んだよ。

ドラゴンクエストビルダーズはドラクエ系にしては珍しくスクウェア・エニックス自社開発。ジャンルは「ブロックメイクRPG」ようするにドラクエのマイクラだよ。

DQB1

1は章クリア型になっていて、次の章に行くとアイテムや装備などが全部リセットされる。一定の時間内にクリアするチャレンジとかもあり、その場合はまた章の最初から挑戦することになる。こういうやりこみは苦手だ…。

ゲームの流れ

ドラクエ1で見知った名前の拠点を住人からのお願いをクエストとして受けて復興していき、モンスターの襲撃などを退けながら、ある程度形になったところでボスを撃退してクリア。クエスト内容がもう1度住人と話しかけないと確認できないのは面倒だった(これは2でも解消されてない)。

初心者に優しいビルド要素

地面に敷いて指示通りにブロックを置けば施設として効力を発揮する「設計図」とかである程度誘導してくれて、サンドボックスゲーをやったことない僕でも何をしたらいいかわからない、ということにはならなかった。

ストーリーが面白い

ものを作る力を持った主人公がアレフガルドの地を復活させていくよ。原作ドラクエ1の世界観を下敷きにした各章のストーリーが非常に面白かった。ラダトーム編が特にゲーム的仕組みも相まって好きだった。ドラクエ1の解像度を上げた現代的ストーリー、ドラクエ1世代の人ほどプレイしてみてほしい。(僕は世代ではないのでSFC版で遊んだ)

戦闘はツライ

主人公は勇者じゃないので戦闘が苦手。射程が短いのにモンスターとの接触ダメージがあるのも厳しい。あとレベルがないので倒してもあんまりいいことがない。装備が消耗品なのもあって積極的に戦闘したくなかった。

クエストの目的地がわかりにくい

クエストの目的地はおおまかな方角にQマークが出るだけ。周りを見渡せる範囲も狭い上にマーカーの方角に歩いていったら海とか壁ということが多すぎる。世界地図も使い物にならない。素材を探すクエストに至ってはヒントすらないこともある。まあ、探索もサンドボックスゲーの楽しみ?

素材が1枠99個までなので土で埋まる!

プレイスタイルの問題かもしれないけど、壁をよく掘っていたので手荷物は常に大量の土とハンマーだった。

ストーリー目当てならあり!

あらゆる面でDQB2が快適になりすぎているのでフリービルド目的でプレイする意味は薄いが、ストーリーはとても優れていたので一見の価値がある!僕は2をプレイする前にクリアしておいてよかったと思っているよ(2から1にいくと辛そうだし)。

DQB2

そして、1の問題点がほぼ解消されているのが本作。もうとにかくプレイヤーが気になったであろうところが細かくケアされている。コントローラーの役割も最適化されて結構変わっている。プレイ動画の録画のために久々にDQB1をプレイしたら、あまりのクソ操作に頭を抱えた。

頼れる相棒シドーくん

戦闘ではシドーくんがほぼ常時一緒に戦ってくれる。素材集めてる時に同じものを壊して拾ってきてくれたり、積極的に主人公の手伝いをしようとするのが健気でかわいい。ビルドしている時はとにかく邪魔にならないように動いてくれるところも前作からの進化を感じた。

レベルも上がる!

敵を倒すと経験値が入り、レベルが上がることがこんなに嬉しいとは。レベルが上がると新しいレシピを覚えたり(装備だけだったかな)技を閃いたりする。ストーリーの進度で上限レベルが決まっている。

その他うれしかった変更点とか

  • 武器の耐久力制の廃止
  • ハンマーなどがビルダー道具としてカテゴライズ、操作は攻撃と別のボタンに
  • 敵との接触ダメージがない!
  • 大倉庫廃止、異次元の広さを持つふくろが序盤で手に入る
  • 素材が一枠999個!

ビルダーハートと素材の交換

拠点で住人が食事をしたり、文化的な日常生活を送るとビルダーハートが手に入る。ストーリーではそれを使って拠点をレベルアップする。クリア後は新しい素材島の解禁とかに使うんだけど、アップデートで、手に入れたことのある素材と交換もできるようになった。レベル上げメインのゲームだったらカンスト後に貯まった経験値をアイテムにできるようなもの、行き届いている。

ドラクエ2の設定を活かしたストーリー

今作は「からっぽ島」に流れ着いた主人公とシドーくん、そしてルルちゃんが「からっぽ島」の開拓をしたり、開拓に必要な人材や資材を近くに島に探しに行ったりしながら、この世界の秘密に近づいていく話。ドラクエ2の意外な設定を引っ張って世界観を構築していたり、キャラクターのセリフ1つ1つが生き生きとしていたり、とにかくスタッフのドラクエ愛を感じた。主人公とシドーくんの物語を是非見届けてほしい。

「景観を作る」ビルド

今作の大きなテーマは「景観を作る」ことだと思った。ストーリーで作る建造物はとにかく大きく、立体的。からっぽ島では地形からビルドしていく。この発想は前作にはなかったので面白かった。そして、住人が本格的に手伝ってくれるのもよかった。こんな立体的な設計図を作るの大変すぎる…と思ったら、ほとんど住人が作ってくれて主人公は目を入れるだけなのは見事な流れだった。

中長期的目標の充実

クリア後も「かいたくレシピ」の項目を追うことで、目的を持って開拓を進めていける。もちろん無視して自分だけの建造物を作ってもいいが、かいたくレシピをこなすと便利なビルダー道具が解禁されるので、できるだけこなして練習していった方がいいだろう。

ボスが簡単

前作のしんどさから一転、ほとんどイベント戦闘みたいな形になった。ビルドの成果が出てるって感じで結構楽しかった。クリア後の強敵もそんなにいない感じで、ボストロールが1番強いのかな?はかぶさ作れば簡単に倒せる。

ユーザーコミュニティ機能が充実

ゲーム内のスクリーンショット掲示板の投稿数がめちゃくちゃ多い。1日分遡るだけでも大変なくらい。無数に投稿されているけど、自分でSS上げるとわりといいね!してもらえるので嬉しい。ロード中にもユーザーの投稿したSSがランダムで表示される。

ものづくりは楽しい!

DQB2は1から大幅に進化し、かなり快適なビルド環境になっている。と思う、マイクラやったことないけど。サンドボックス初体験でもストーリーをクリアする頃にはすっかりものづくりの楽しさに目覚めていることだろう。とにかく導線がしっかりしている、そしてものづくりは実際楽しい!

ゲーム内容もストーリーも今年暫定ベスト(2018年発売)という感じなので、圧倒的にオススメ!