初心者にオススメのカジュアルDRPG『デモンゲイズ エクストラ』レビュー

 『デモンゲイズエクストラ』はエクスペリエンスが開発、角川ゲームスが発売したダンジョンRPG『デモンゲイズ』のエクストラ版で、移植をキャトルコールが担当している。最近は2本に1本くらいDRPGをプレイしている気がする。以前プレイした『剣の街の異邦人』(以下、剣街)と比べると非常にカジュアルで、ストーリーのクリアまでに24時間だった。

 基本ルールはエクスペリエンスの他DRPGと共通。キャラメイクをしてPTを組み、3Dダンジョンを探索し、ターンベースの戦闘を行い、ドロップを中心に装備を整えていく。

主人公は「デモンゲイザー」

 今作の主人公は特殊なクラス「デモンゲイザー」で固定。ストーリー上の都合か性別も男固定だが、立ち絵とボイスは女性にできる。女の子は女の子同士で(略)
 デモンゲイザーは主にデモンの召喚に関わる力を使う。ファイターほどではないが重装備が可能で連撃系のスキルも覚えるため、盾役も火力役もこなせる。

 デモンは自動で行動するユニットで、主人公がオープンデモンすると戦闘に参加する。1つのダンジョンにはボスとして1体のデモンがいて、倒すことで仲間になりストーリーが進む。今作ではデモンにパーティ単位の戦闘・探索スキルやパッシブスキル(いわゆるユニオンスキル)が紐づいており、最大で3人まで連れ歩いて恩恵を受けることができる。最初に仲間になるコメットは隠し通路の可視化、マルスはパッシブでパーティの物理攻撃力がアップし殴らせても強い、クロノスはダメージ床を無効化するので序盤の探索に欠かせない。などなど、他にも個性的なデモンが登場し、物語が進むほど選択肢が増えていって悩ましい。
 オープンデモンで戦闘に参加させたデモンも敵からのターゲットとなる。倒されても戦闘が終わると復活しているが、その戦闘中はパッシブスキルの効果が消えてしまう。例えば、マルスのパッシブはレベルが上がると最終的に物理攻撃力+60%まで伸びるため、この効果が消えてしまうと結構な戦力ダウンになる。そして、マルスは攻撃力は高いが防御が低く倒されやすいので、あえてオープンしないという戦略も考えられるというわけだ。ただ、マルスをゲイザーのスキルで暴走させるとボスもワンパン狙えるくらいのポテンシャルがあったりするので、デモンを自律行動させるのもロマンはある。ちなみに、マルスの話ばかりしてたけど上の画像はクロノス。

 デモンとそれに付随するパーティスキルの選択、そしてデモンを生かした立ち回りを考えることにより、いつもの戦闘に新たな刺激が加わったと言える。

サークルで快適トレハン

 今作のトレハンはダンジョンに点在する「サークル」に「ジェム」を捧げて行う。剣街の「待ち伏せ」はモンスターの輸送隊が運んでいる宝箱の中身がランダムで、狙いの装備品を持ってくるまで待つ感じだったが、今度は剣のジェムや鎧のジェムなどを使うことで宝箱の中身まで指定してモンスターを呼び出すことができる。
 ジェムは3個(クリア後4個)まで捧げることができ、戦利品を増やしたり出現する敵を強化してドロップの質を上げるジェムなどもあり、便利なだけではなくトレハンに新たな面白さを付与している。

装備の強化

 不要な装備はエーテルに分解し、装備の強化に使うことができる。エーテルは装備の種類毎に分かれており、剣を分解したら剣のエーテルが手に入り、剣の強化に使える。高レアリティの装備を強化する際は金もかかるので、不要な装備を分解するか売却するかはお財布と相談。金取んのかよ!?くそったれ!

神器によるスキルビルド

 剣街では転職を繰り返すことでスキルビルドをするため、育成にかなり時間がかかった。デモンゲイズでは装備することで複数のスキルを使えるようになる「神器」を利用してスキルビルドをしていく。装備なのでもちろんつけ外しは自由。
 神器はボスを倒したときなどに手に入るジェムを使うことで手に入るため、ストーリーの進度で入手できる数が決まっている。神器はジェムを使用したダンジョンに設定されたレアリティの中からランダムで手に入り、攻略がパターン化しにくい。また、神器の種類も被らないのでビルドに偏りも起こりにくい。周回すると同じ神器もドロップするので、究極のPTを組みたい人は周回すれば良い。

総評:入門にオススメのカジュアルDRPG

 カジュアルで絵も可愛く、ゲームバランスも整っていて非常に遊びやすかった。蘇生も安い。BGMは剣街に引き続きボカロを採用していて癖があるが、僕はかなり好き。ラスボス戦のBGMが特に熱い。マップで座標を指定して自動で移動する「オートパイロット」は今までにプレイした中で一番便利で、なんと回転床や強制移動マスでも停止しない。ストーリーなどに光るところはないが、とにかく快適に遊べる1本。デモンゲイズ2も絶対にプレイしたい。

おまけ

BGMが好きだったので耳コピを作った。そしてなんか絵も描いた。急にファン活動みたいなことするじゃん。