サントラが聴きたくてブレイブリーデフォルト2を駆け足でクリアした

発売日付近に作業してて旬を逃したブレイブリーデフォルト2をクリアしたよ!
グッドエンドまで60時間くらい、隠しボスも倒して70時間。
バトル曲には大満足、ストーリーも良い所がいくつかあった。

オールドライクな手触り

開発者インタビューを又聞きした感じ、どうやら狙ってそうしたらしいが、ゲーム全体……というか、主に戦闘やダンジョン・レベルアップのテンポがFF1やってるような感覚だった。とにかく戦闘の回数が多く、1戦も序盤は結構重い。戦闘の内容はまあFF1より面白くはあるのだけど、いくらなんでも通常戦闘のウェイトが高いのでPC移植の際には経験値が5倍になるよ(予言)。
あとはボタンのレスポンスが悪かったり、ロードがそこそこ長いので、もう少しマシンパワーが欲しい。移植されるのかわからんけど、Switchではベストなパフォーマンスが出せてない気がする。

戦闘はタイムライン制に

ターンを前借りするブレイブと防御を兼ねたデフォルトを使い分けるタイムライン制の戦闘。完全ターン制からタイムライン制になってジョブや装備の重さによって行動できる回数が変わり、パーティ編成の幅が広がっている。ブレイブリーデフォルトといえば、全員同じジョブでフルブレイブして火力で押す!みたいなイメージだったけど、2ではタンクジョブが大幅に強化されているっぽく、パーティ内でロール分けするのが推奨されている感じ。

新ジョブを入手する際のカットシーンでアスタリスクを受け取るキャラが表示されるので、僕は素直に表示されたキャラをそのジョブにしていた。主人公はタンク、グローリアは回復、エルヴィスは魔法、アデルは戦闘系。

ジャマーとかいう新システム

今作から敵に導入されたのが、特定の行動にカウンターしてくるジャマー。味方はあんまり新しいことできないのにどうして。
反撃系は「仕返し回避」で対応できるが、BPが増えるとかのジャマーは発動を避ける他に対応する方法がない。特定ジョブのアビリティのジャマーとかはともかく、全てのアビリティに反応してBPが1増えるとかは勘弁してほしい。ボスの手数増やすことで戦闘バランスをシビアに寄せていたのかも。

戦闘中に見られる敵データ不足

アビリティのしらべるやアイテムの虫めがねで敵の弱点とHPを戦闘中に参照できるようになるが、弱点のみで耐性は表示されないのが情報不足。もっといえばジャマーも表示してほしかった。調べるで全部表示にならなくても、1回使った属性とかジャマーは表示してほしい。

育成・装備

ベースレベルは共通でジョブレベルを上げてアビリティを覚えていくタイプ。今作からサブジョブを設定できるようになっており、サブジョブには経験値は入らないが既に覚えているアクティブアビリティが使えるほか、特定のパッシブアビリティをセットすると影響を受ける。

ジョブ特性

白魔道士だったら「一定確率でダメージを半減する」のジョブ特性を持っていて、ジョブをマスターするとさらに強力な特性2「回復魔法全体化」が解放されるんだけど、マスターしているのでジョブ経験値が入らなくなるというのが噛み合ってない。稼ぎプレイとストーリーを進めるのを完全に分けるチームムラマサ的な動きが求められていたんだろうか。
若干ネタバレだけど、終盤にジョブレベルが解放された際、それまでに蓄積されていた経験値は一応入っている。

装備に重さあり

FF1、2を最近やったばかりなので馴染みのあるシステム。重量の上限を超えるとステータスが大幅に下がったり、重量を軽くすると行動が速くなったりする。ジョブ毎に上限が決まっていて、タンクジョブは上限が高く重装備しやすい。レベルアップでも上がっていくので低レベルプレイはまた違った感触になりそう。盾の性能がかなり高く、1部位で2属性無効とかになるけど、重いので使いこなせるジョブは限られていたり、装備選びはかなり選択肢があって面白かった。あとジョブ毎に得意武器とかもあったけど、どういう補正がかかってるのかはよくわからなかった。

中盤で使っていたビルド

主人公がシールドマスターでみんなを守る、アデルがサブにベルセルクで怒髪衝天(自分にバーサク)して火力枠、グローリアとエルヴィスはその時使ってるジョブに合わせて回復や補助・攻撃魔法を担当。シールドマスターの両手盾が非常に硬く、固定ダメージ以外はほぼ無効化していた。

が、サガク剣(最大HPから現在HPを引いたダメージを与える)を使ってくるボスで一旦詰まる。
とりあえずレベルでも上げるか……と他のジョブを育ててみたら、直前で手に入れたジャッジメントのランパート(物理攻撃1回無効バフ)がハマり、余裕を持って倒せた。

味方も死なないけど攻撃属性が噛み合わなくて長期戦になることが多かった。セットアップし直すにしても起動までまあまあ長いのでソフトリセットがほしかった。

ラスボスみたいなこと言ってるこいつ、全然なんでもないクエストのボスなんだけど、とんでもないクソボスだった。取り巻きが大量にいて、こちらの行動順を遅くする攻撃をしてくるので永遠にターンが回ってこない。
最終的には一番槍(槍を装備してると最初に行動)をつけたアデルがフルブレイブで全体攻撃して初ターンに取り巻きを全滅させるという作戦で倒した。

終盤で使っていたビルド

主人公シルマス+ブレイブ、グローリアがピクト+導師、エルヴィスは赤+魔人、アデルがファントム+ベルセルク。
火力枠はエルヴィスにバトンタッチし、アデルはぶんどる担当、グローリアは特性で精霊を出しっぱなしに、主人公がテンパランスでBPをならすので全員毎ターンフルブレイブで行動。かばうとヒールスピリットの相性がちょっと悪かった。

強ベルセルクはシルマスの防御も貫通されるのでどうしようか悩んだ結果、回避PTを組んだ。同時に魔人も出てくるのが辛かったけどなんか殴って倒したと思う。

もっと効率的なPTでやってる人もいるだろうけど独自のPTを考えて攻略するのは楽しい。ちなみに、周回引き継ぎもレベルやジョブなど引き継ぐものを細かく設定できるし、難易度も三段階あるのでその気になれば何度も遊べそう。

実力のある声優が物語を盛り上げた

ストーリーはプレイ前ちょっと不安だったけど、キャラを丁寧に死なせているのがわりと好きだった。中盤の展開は普通に予想してなかったし、ブレイブリーで恒例のメタ展開も今回はかなり面白かった。

スクエニゲーなだけにキャスティングが豪華でどのキャラも演技が抜群に良かった。僕は今までメインでやってる作品を通ってなかったんだけど、アデル役のゆかなさん滅茶苦茶良い演技しますね。

あとはフォリィ役の花守ゆみりさんが強烈な演技をしているので聞いてほしい。

本命はBGM

そしてRevoが担当したBGMなんだけど、戦闘曲多いしどれも素晴らしい。イベント曲のフレーズがそのままボス曲に出てきて、大サビで新しいフレーズに展開するという構成がアツい。

星を授けられし者達との戦い

オクトラでもあったイベント曲からの接続が素晴らしい。メロディーの音色が滅茶苦茶良い。アスタリスク戦では一番好き。

生存本能は牙を剥く

アスタリスク以外のボス戦闘曲。拍子を数えていたら頭がおかしくなりそうだった。

焦がれ飛び出し濡れ堕ちて、 その暗闇に舞い上がるもの

タイトルが長い。前作の邪悪なる飛翔っぽいフレーズとアレンジ。

暗闇の操り人形 ~ 暗闇へ堕つる叡智

ラスボス前半戦。シャッフルビートとベースのキメがカッコいい。

勇気ある者への試練

終盤で流れる戦闘曲。まさかここで新しい曲が来るとは思ってなかったので驚いた。メインテーマのアレンジで非常に熱い。

暗闇を見つめし瞳 ~ 暗闇に星を集めし者達

れぼくんはおたくなので僕らが聴きたいRPGのラストバトル曲をよくわかっている。

微妙なとこ

  • ロードが多くて長い、馬車は町の中に止めろ
  • フィールドのミニマップが使いにくい、ダンジョンにミニマップがない
  • フィールドのカメラ操作が不自由で遠くが見えない、移動しにくい(見せられないものでもあるんだろうか)
  • アイテムのページ送りができない

総評:じっくり遊べる良作

驚くべき面白さではないけど、よく作り込まれ、製品としてまとまっている。グラフィックもこの手のJRPGとしては不足ない。もうちょっと焦らず遊べばよかったかな。
JRPGが好きな人、Revoの曲が好きな人は遊んでみても良い出来。