早期アクセス版METAL DOGSレビュー

メタルドッグスは、戦車に乗って戦う一風変わったRPG「メタルマックス」シリーズのスピンオフ作品で、24Frameが開発・販売する。現在は早期アクセスバージョンということで、実装済みの全てのクエストをクリアして4時間ほどのボリュームだった。

『メタルドッグス』とは

メタルマックス2から準レギュラーとして登場する仲間キャラクター「戦闘犬」を主人公とした、アイソメトリックのステージクリア型ハックアンドスラッシュアクションゲーム。機銃・大砲・ミサイルなどで敵を倒しレベルを上げたり、新たな装備を拾って強くなって先に進むゲーム。

装備の特徴

機銃はリロードが早い、大砲は1発の威力が高い、ミサイルなどのS-E(スペシャルイクイップメント)はリロードが長いけど範囲攻撃や炎上など様々な追加効果を持つ。この中から3つまで好きな組み合わせで装備することができる。個人的には機銃は射程が短いのがキツイので、大砲・大砲・S-Eとかが戦いやすいかなと思った。

操作性はかなり快適

僕はゲームパッドでプレイ。ワンコのアクションは3つのボタンに割り当てた装備攻撃、回避行動、セットしたアイテムの使用とゲージを使ったボムで、敵のロックオンは近くの敵を自動でするほか、ボタンで固定もできる。
常に移動しながら全ての行動ができるのが非常に良かった。

個性的な「WANTED」との戦い

基本的には敵の周りをぐるぐる回りながら攻撃すればいっかーと思っていたら、ボスは結構多彩な行動をしてきてそうもいかなかったのは面白かった。WANTEDを倒すと固有の装備品、いわゆるMI(Monster Infrequent)をドロップするので見返りも十分。

装備のハクスラ要素

敵からのドロップや宝箱から手に入る装備にはランダムで追加効果が付与されており、レアリティが高いほど付与されている数も多い。また、特定のアイテムとお金を使用することで拠点で追加効果を付与することもできる。

とまあ、操作性もよく、ボスの歯ごたえも十分で楽しく遊べた。Steamの評価も、この記事を書いている時点では非常に好評となっている。
ただちょっと、ハクスラとしてもローグライクとしても要素が足りないかなーと思う。

もう少し頑張ってほしいところ

育成・ハクスラ要素が浅い

これはまあ早期アクセス版なので仕方ないところはあるが、装備オプションが攻撃力・弾数・飛距離増加など単純なものばかりで拡張性がない。1ランク上の装備が手に入ると攻撃力がインフレしすぎて、どんなに良いオプションがついた装備も使わなくなる。犬自体にスキルや特技がないため、それを強化する装備やオプションが存在しない。今後面白いS-Eでも出れば別だが、装備を変えても攻撃手段にあまり変化がない。

自称・ローグライト

なぜかローグライトを自称しているが、最初に書いたステージクリア型ハックアンドスラッシュが正しい分類だと思う。今後のアップデートでパーマデスが追加されるらしいが、ゲーム内容がランダム性に欠けるので、ただシビアになるだけで遊び方の幅はそれほど広がらないと思う。

ひたすら続くギミックチュートリアル

早期アクセス版の大部分のステージは破壊すると辺りが凍結したり、犬がスピードアップしたりとかいうフィールドギミックの顔見せに割かれてるんだけど、個人的にはあまり面白い要素に思えなかった。ていうか、やたら数が多くて今後のステージに出てきても覚えてないと思うんだが。

状態異常の対処が面倒

毒・炎上・麻痺など種類に応じて回復アイテムを使う必要があるんだけど、ショートカットにセットしてない場合はメニューを開かないといけないのでテンポが悪くなる。

総評:快適に遊べるが作り込み不足

アクション面はかなり遊べる感じになっていたが、同価格帯のハクスラと比べて圧倒的に要素が少ない。
今後のハクスラ面の拡張についても、数字のインフレがゼノリボーンを感じて不安だった!
うーむ、フルバージョンではどうなることやら。