アームド&ゴーレムはヒットポイントが開発、ケムコが配信するRPG。
iモード向けのアプリをリメイクしたもので、Switch以外のだいたいのプラットフォームに対応している。
僕はスマホ版をプレイ、クリアまでは17時間くらい。
目次
鉄臭さを感じるシステム
ゴーレムに乗り込み賞金首を倒し、稼いだお金でゴーレムを改造する。
どこかで見たことあるサイクルを基本にゲームは進行する!
ゴーレム
戦車でわかる人はそう思ってくれればほぼ間違いない。
人間で戦ったり、ゴーレムに乗り込んで搭載された兵器で戦ったりできる。ゴーレムが侵入できない場所では人間で戦うので、そちらの装備も疎かにはできない(あんまりないけど)。
人間は武器・防具・指輪、ゴーレムは主砲・副砲・コア(エンジン)・CPU(Cユニット)・イデア石を装備できる。
主砲に弾数制限はなく、クールタイムが2~3ターンで設定されている。副砲は毎ターン使える通常攻撃。コアはゴーレムの積載量が増え、積載量から兵器の重量を引いた分がゴーレムの耐久値(BP)となる(BPは何の略なんだ)。CPUは攻撃・防御・機動力を強化する装備で、モノによって配分バランスが違う。イデア石はCT長めの回復や全体攻撃などの特殊行動を行えるようになる装備。
ゴーレム毎に異なるパッシブ特性を3種類持っており、1つ選んで使うことになる。上画像真ん中のゴーレム「オルーガ」のパッシブ2は「自身ターン獲得時、ランダムな仲間に自身の最大BP15%のシールドを付与する」というものなので、ゴーレム自体の改造も最大BPが高くなるようにしていた。ゴーレム毎に個性が出て面白い要素。
改造は兵器ではなくゴーレムのステータスを直接伸ばす。改造するとゴーレム自体が重くなって最大BPが減るので、簡単に破壊されないようなバランスに留める必要がある。あと金が結構かかる。
賞金首
街にあるバウンティセンターで情報を見たり、賞金を受け取ることができる。街によって同じ賞金首でも得られる情報が違ったりする。賞金に関しては通常モンスターをしっかり倒してればお金には困らないが、賞金と一緒に装備が貰えたりするので一応倒す価値がある(レアドロップとかは多分ない)。
戦闘について
戦闘はコマンド入力式のタイムライン制。機動力でターンの来る回数がだいぶ変わる。
オートバトルが主砲・イデア石を適宜使ってくれて、3倍速もあるのでわりとテンポが良い。アイテムや特殊弾などの消耗品を使うときは手動でコマンドを入れることになる。
アイテムの使用回数が1度の戦闘で10個までとなっており、破壊されたゴーレムを復活させる手段もないので、消耗戦になると厳しい。1周目のプレイでは気付いてなかったんだけど実は特殊弾が非常に強く、ゴーレム毎に設定された弾倉(改造で増やせる)の数字と同じ回数、特殊弾を連続発射できる(!?)。メタルマックスをプレイしたことあると逆に気付かない要素で驚いた。
僕の攻略としては、自由にステを振れるフレッシュゴーレム・ロックのステータスを機動力に尖らせて、L-ケアフル(ロックのターンが来た時、バフがついている味方が回復)を発動させまくる感じにしていた。特殊弾を使うと瞬間火力が出るんだけど、1周目は気付いてなかったので長期戦になりがちでキツかった。
イデア石の効果が結構多彩で、メタルマックスというよりは魔法とかある普通のRPG感が強かった。
なんか濃いストーリー
2つあった月のうち1つが落ちてきてポスアポった世界が舞台。落ちてきた月の影響で例の如くモンスターも凶暴化してます。
バウンティハンターを自称する青年・ヴァレスの元に謎のフレッシュゴーレム・ロックが現れ、ロックの情報を元に大きな賞金首を狙う為、共に旅に出ることになる。ロックは何者なのか、主人公の関係者ミリア……ミリアだっけ?はなぜ攫われたのか等々、結構強めのストーリーが展開していき、真実が語られた時には「えーそんなこと言われても……」って感じだった。
主人公キャラクター達のセリフも多いが、街とかにいる名無しNPCのメッセージもやたら長く、世界観とストーリーを補強しまくっている。ラスボスが生に執着しているのがメタルマックス感ある。
そんなにやりこむ要素がない
クリア後はデータを引き継いで周回プレイが可能だが、特にやる意味がなかった。
まず、レベルが99でカンストする。1周目で既に99だった。
次に、同じイデア石、アクセサリなどは1個しか所持できない。宝箱を調べても「これ以上入手できない」ばかり言われる。一応、主砲やコアは同じものを複数持てるので、IDEA-10000が4人分揃う2周までは完全にやる意味がないわけではない。
しかし、そこまでして戦う強敵がいないので、結局周回する意味はないのだった。ちゃんちゃん。
総評:普通、値段相応
メタルマックスっぽいシステムに独自の要素を取り入れ、ぼちぼちオリジナルなRPGとして成り立っている。ストーリーにノれるか、みたいなとこで好みが分かれそう。エリスちゃんが仲間にならなかったら吐いてた。
BGMの種類が驚くほど少ないけどボス戦の曲が結構かっこいいのもよかった。
まあ、ケムコのRPGシリーズの中の1つって感じ。