『星のカービィ ディスカバリー』はハル研究所が開発し、任天堂が発売したカービィ本編シリーズ最新作。1日半くらいで100%クリアしたのでそんなに長くないかなと思ったけど、1日目に14時間とかプレイしてて総プレイ時間は23時間だったので、アクションとしては結構ボリュームあったかも。とても遊びやすく、満足感はかなり高い。
目次
カービィ本編初の3Dアクション!
今作は本編シリーズとしては初の3Dアクション作品となる。たまにオープンワールドと勘違いされてるけど、いつものステージクリア型。
カービィの目的はワドルディを救出すること。ギミックを解いたり、ステージごとに設定されたミッションを達成することでワドルディを進呈される。ミッション内容はロケーションを見つけたり、収集物だったりの探索要素になっている。見えているのに意外と気付かなかったり、初の3D作品とは思えないくらい見事なレベルデザイン。
操作がやたら快適
訊きましたでも色々紹介されている通り、3Dでのアクションを遊びやすくするためにかなりの工夫がされている。カメラワークは完全にゲーム側で操作されており、絶妙なさじ加減で見せたいものだけを見せてくれるし、ギミックでも細かく誘導されて移動する方向に迷わない。攻撃方向にかなり強い補正がかかっており、遠くの敵を狙うのが非常に簡単。いつものカービィをやってる感覚で遊べる。
アクション面はジャスト回避ゲーに
中ボスくらいまではいつもの感じで、ボス戦だけはちょっとノリが違うので慣れる必要があった。
ボスの攻撃は多くが偏差攻撃(移動しているカービィに対して、移動先を狙って攻撃してくること)なので、普通に避けようとしても被弾してしまう。ジャンプとかでも避けられる攻撃はまああるけど。
従来の作品ではコピー能力の無敵技などで切り抜けるのが定番だったが、今作ではおそらく無敵判定のある技が存在しない(もしくは非常に少ない)。3D操作になってダッシュ技がなくなったのも要因かもしれない、上とか下押しながら攻撃の操作もなくなったので、技の種類が少なくかなりシンプル。
では、どうやってボスの攻撃を凌ぐかというと、LR+方向キーで発動する「回避」である。
敵の攻撃を十分引きつけてから回避を行うとジャスト回避が発動。カービィ以外がスローモーションとなり、攻撃のチャンスが生まれる。イースとかでも見た気がする。今となっては3Dアクションでは定番の要素かな?パリィはないよ、何デンリングじゃあるまいし。
なお、僕はエクストラステージの裏ラスボスを倒すまで回避が存在することを知らず、ゴリ押しで攻略して「難しい!」とか思っていた。ガード中にジャンプボタンでスライディングすることもクリア後に知った。こっちは知らなくても何の問題もなかった。
ほおばりヘンケイがかわいい
今作の目玉は車や自販機など現代のオブジェクトをほおばってカービィの姿がダイナミックに変化する「ほおばりヘンケイ」だ。水風船がたぷたぷしてて特にかわいい。水風船のスクショはなかったので自販機ですまん。
種類は全部で10くらいかな?1つのステージに2種類以上登場することもよくあり、レベルデザインに巧妙に組み込まれている。ステージによって強敵へのカウンターになったり、全く別のギミックに使ったり、繰り返し出てきても飽きない。吸い込んで使うけど持っているコピー能力を捨てなくて良いところもグッド。
コピー能力の進化
ステージで設計図を手に入れると拠点でコピー能力を進化させることができる。
攻撃力が上がったり、範囲が広がったり、エフェクトが派手になったりと、ゲームが進むと攻撃方法が変わっていくのは面白い要素だった。
救済措置が豊富
今作は様々な救済措置が用意されており、3Dアクションの腕に不安な僕でも100%クリアすることができた。
難易度を「ワイルドモード」「はるかぜモード」から選べる。違いはカービィの体力のみ?
指定された能力でタイムアタックする「トレジャーロード」はクリアだけすればOK(目標タイム内クリアはシビアすぎて笑っちゃった)。
コピー能力の進化とは別に、攻撃力を強化することができる。
カービィの体力を倍にしたり、攻撃力やスピードを上げるアイテムを購入できる。
エクストラステージのアイテム集めはエフィリンセンサーが非常に優秀。
そもそも法外に強いコピーが存在する。
コロシアム(かちぬきボスバトル)を1度は諦めた僕も、最強のコピーを強化してフルドーピングしたら結構簡単にクリアできた。助かるけど、無法すぎるので記録はコピー別にとってくれた方がいいと思う。
テキストはフィギュア説明に集約
ボス戦でスタートボタンを押した時に表示されるテキストなどはなくなり、レア度☆3以上のフィギュアを手に入れたときにテキストが表示されるようになった。集めたフィギュアはいつでも確認できるので、見返しやすい。おかげでテキストの総量がべらぼうに多くなってる気がするが、KMZKは書きたがりなので大丈夫だろう。
総評:巧妙なレベルデザインの高品質3Dアクション
違和感なく動かせる3Dアクションに緻密なレベルデザイン、ギミックも派手で面白く、丁寧に作られているのを感じる。カービィの新たな一歩として相応しいゲームだった。