十三機兵防衛圏 ネタバレなし感想

発売直後を逃したので定価で買うのちょっと悔しいとか、オーディンスフィアのストーリーがあんまりピンと来なかったので様子を見ているとか色々言い訳して買ってなかったんだけど、GWに遂にDL版のセールが来てしまったので観念したよ。

世間のネタバレなし感想をちらっと見た感じ、ネタバレしたい!みたいな気持ちしか伝わってこなかったので、ネタバレなしで本作の魅力を紹介できたらいいなと思っているかどうかは知らない。

ボリュームは30時間程度と聞いてた通り、33時間ほどプレイしてプラチナトロフィー取得。クリアすればほぼプラチナ(戦闘系の隠しトロフィーがあるけど難しくない)フルプライスにしては短いという話もあるが、ストーリー部分だけで30時間は結構読み応えがある。クリア後のやり込みとかを求めてる人は物足りないかも?一応、崩壊編のステージはエンディング後もたくさんあるっぽいけど、戦闘中の茶番がないので僕はやらなかった。

13人全員が主人公で、13人全員声がいい

このゲームについてまず最初に言っておかないといけないことは、主人公が13人いること、そして13人全員の声がいいことだ。最高のキャスティングをありがとう……。
まず主人公の鞍部十郎は下野紘、しもんぬである。音泉キング、トークの王様、試しにラジオ聞いてみたら本当に面白い。しもんぬの話は別にいいですね。あと、さも主人公みたいに紹介し始めたけど13人全員が主人公って言ったばっかりだったわ。

そして、今作のメインヒロインといえば冬坂五百里だろう。演じているのは種崎敦美さん。非常に名演なので種崎さんファンは即購入していい。
続いて、メガネヒロインの薬師寺恵は内田真礼さんだ。このゲーム、メガネっ娘多くない?と思ったけど6人中2人だった。もうひとりのメガネ、如月兎美もかわいい。声はM・A・Oさん。M・A・Oさんはかわいいですね。生意気な感じの演技も良い。間違いないキャスティング。上記画像の左が冬坂、右が如月、真ん中のファットガールはよく出てくるモブ。

東雲諒子は早見沙織さん。5秒前に自分がしたことすら覚えていない暴走迷惑女なので、声優と演技次第ではモンスターみたいになりそうだったが、はやみんのおかげで非常に可愛らしく仕上がっている。崩壊編ではさっき置いたセントリーガンのことを忘れて2個目を置くことで有名。

鷹宮由貴は所謂スケバン系キャラで、小清水亜美さんのじつりきを感じる。まあ、僕はあみっけのツイッターアカウントにブロックされてるんですけど。

なんでだよ!

男性キャストも浪川大輔、石川界人、鈴木達央、関智一、福山潤など錚々たる顔ぶれ。でも男キャラの中で一番好きだったのは田村睦心さんの沖野司かな。比治山隆俊とのコンビが良かった。比治山のストーリーの大部分は小銭を拾って焼きそばパンを買うだけだったが、なんなんだあれ。

個別に進み、交差し、収束するストーリー

最初は全員それぞれ別の謎と向き合っていくような感じ。別の主人公の視点で同じシーンを体験することもあり、先にプレイした時とは違うものが見えたり見えなかったりする。最終的には全員機兵に乗って最終決戦に向かうんだけど、まあそこまで色々あるので搭乗シーンが涙腺にくる。僕は冬坂の搭乗シーンが一番好きでした。

黒幕は誰!?

ストーリーを読み進める度に明らかになったり逆に増えていく謎を自分なりに考察していくのが面白い。僕は「こいつが黒幕か!?」って思ったやつを2,3回外した。いや、そんだけミスリードを仕掛けられてるってことなんだって!謎は多いけど最終的には全てゲーム内で明らかになり、データベースも充実してるので外部サイトとかを頼らなくても理解できる。

交差するストーリー、やたら複雑な件

このゲームはタイムスリップにそれぞれの時代の主人公、そしてループ要素もありと、とにかく理解するのが難しい構造!主人公によっては夢とかもやたら見るので時系列グッチャグチャ!やめたまえ沖野くん、僕の脳をどうにかしようとするのはやめたまえ。

あっちこっちに話が飛ぶので東雲先輩じゃなくてもストーリーを把握するのが難しい。十分に時間を確保して連続でプレイするのをオススメしたい。僕は1日10時間くらいプレイして3日でクリアしたよ。究明編というデータベースがあるので再開前に確認してもいいんだけど、まあ毎回だと手間だし。

ローディング時間がほとんど無いのも良かった。ロードを待ってる間にスマホ見たりとかしなかったのでゲームにかなり没頭できた。気付くと5時間くらい経っている。

崩壊編はサクサク遊べるRTS

エンディングを見るためには追想編のシナリオを見る以外にも崩壊編をクリアする必要がある。拠点防衛型のリアルタイムストラテジーなんだけど、難易度が三段階あるのでとりあえず物語を見たい人も大丈夫。なんなら僕もカジュアルでプレイしてた。適当にぶっぱなすとたくさん怪獣が爆発するのでこれはこれで楽しい。

各主人公の機兵には近接型、万能型、遠距離型、支援型など特徴があり、さらにレベルアップでキャラクター固有のスキルを覚えていくことでそれぞれ役割に差が出てくる。レベルも結構サクサク上がり、ストーリーを読むだけでもメタチップという強化に使う通貨が手に入るのでどんどんカスタマイズできてなかなか楽しい。

カジュアルだとインターセプター無双だったけど、同じキャラを何回も連続で使ったら休ませる必要があったり、連戦ボーナスでスコアが増えたりといった要素もあって、戦闘をやり込むのもなかなか楽しそうかな~という気配はする。

あと崩壊編はBGMがとても良い。ストーリーのクライマックスでもあるので惜しみなくいい曲をぶつけてくる。ベイシスケイプはやはり信頼できる。サントラも買いました!

素直に発売日に買っとけばよかった名作

盛り上がってるうちにクリアしてみんなの感想を読む妖怪になりたかった……。

推しポイントをまとめると

  • 全員声がいい
  • 如月兎美がかわいい
  • 幼女がかわいい

こんなところかな!終盤で幼女が出てこなければ如月兎美が最推しだった。