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プリコネRのストーリーが面白い!
以前、プリコネRが面白い!という記事を書いた。
プリコネR プリンセスコネクト!Re:Diveが面白い
これを書いていた時、実はまだメインストーリーを2章までしか読んでなかったんだけど、読み進めてみたらこれが思った以上に面白い。
このゲーム、メインストーリーはメインクエストの進行度によって開放されていくんだけど別コンテンツになっているからストーリーを見なくてもどんどん次のステージに進んでいけるんだよね。まあなので…メインストーリーを後回しにして見てない人が結構多い。
今回はそんな人達にもプリコネRのメインストーリーを読んでもらいたい…あわよくばストーリー考察沼に引き込みたい、そんな気持ちで筆を執った。
前作プリンセスコネクト!の話
プリコネRファンブックに載っていた開発者インタビューの言葉を信じると、一応前作は知らなくても大丈夫らしいが、ストーリー体験が明らかに違ってくるのでここから話していこう。
ストーリー
技術特異点を超え、開発した「ウィズダム」の管理下を脱したAI「ミネルヴァ」が大規模なネットジャックを行い、全世界に「レジェンドオブアストルム」をクリアするとどんな願いでも叶うという告知を行う。
主人公は七冠の一人「模索路晶」に強制的にVR機器「mimi」を装着され、アストルムでプリンセスナイトという特別な権能を持ったプレイヤーになる。
プリンセスバトルのチュートリアルで出会ったユイ・ヒヨリ・レイの3人とパーティを組み、晶の指示に従いオーブを集めて「ソルの塔」を目指す。
何度も立ちふさがってくる二人組ノウェムとオクトー、そしてそれぞれの願いを叶えようとする七冠を退け、主人公たちはオーブを集める。
そしてソルの塔の頂上へ辿り着いた主人公たちは、ミネルヴァを支配し世界を再構築しようとする覇瞳皇帝(カイザーインサイト)を倒して願いを叶える。
願いを受けたミネルヴァはアストルムを再構築、大型リニューアルされ、またアストルムの世界で遊べるようになった。
七冠(セブンクラウンズ)
世界のネット社会の健全化を目指している国際組織「ウィズダム」を仕切る七人。アストルムの開発関係者で、それぞれ特別な権能を持っている。
迷宮女王(クイーンラビリンス)模索路晶
ミネルヴァの疑似人格を中心に担当、主人公と出会うために世界中を逃げ回っていたらしいが、なぜ主人公を探していたかは前作の時点では不明。逃げ回っていたのは明言していないが千里真那の手からだろう。
能力は地形を操ったり迷宮を作るオブジェクト生成。
跳躍王(キングリープ)ラジクマール・ラジニカーント
教授と呼ばれていたが何をしていたのか詳しくはわからない。格闘技がめっちゃ強いらしい。ゲーム本編では主人公がアストルムを開始する前から最終決戦の直前までミネルヴァにアカウントを乗っ取られ、昏睡状態になっていた。能力はどんな空間も超えて移動する「跳躍」
ダイゴというプリンセスナイトを使役していた。
変貌大妃(メタモルレグナント)現士実似々花
内閣情報調査室所属のスパイ、特技は変身・偽物を作り出すこと、ウィズダムでは個人情報管理、アストルムではNPCのデザインをしていた。ミネルヴァを利用し、より多くの人間をコピーするためにプリンセスを目指していた。
マサキというプリンセスナイトを使役していた。
誓約女君(レジーナゲッシュ)クリスティーナ・モーガン
能力は乱数聖域(ナンバーズアバロン)乱数を歪曲させ絶対に命中する絶対攻撃と絶対に当たらない絶対防御を発動出来る。七冠が人類にとっての絶対的な存在になって全世界をコントロールするのが望みだった。
覇瞳皇帝(カイザーインサイト)千里真那
本作のラスボス、ミネルヴァを取り込み、本当の神に生まれ変わる。そして世界と人類を支配するのが目的。能力はアストルムの全てをデータとして見る「覇瞳天星」プリンセスナイトの力を持ちながらプリンセスを目指していた。しかし「新世界の創造」は本当の願いではないとミネルヴァに断られる。
ゲーム中に出てくるのはこの五人で、残りの二人は千里真那に恭順しているとも、世界の覇権に興味がないとも言われ、登場しない。
オクトーとノウェム
七冠ではないが八番目と九番目のようなキャラクターネームを名乗っている。オクトーはウィズダムにハッキングしたことがバレて以後ウィズダムのパシリに。ノウェムは超能力を持っていてウィズダムに実験体にされていた。アストルムのスキルの発生原理はノウェムの能力の再現になっている。
二人は主人公がアストルムを開始する以前にミネルヴァに呼び出され、協力を取り付けられていた。七冠の手から逃れ、自由になるという共通の目的のために手を組むことに。
プリンセスの願い
ユイ・ヒヨリ・レイはそれぞれ違う願いを持っていた。前作のストーリーは選択肢によって3人のうちの誰かの願いを叶えた状態で終わっていたことになる。
レイ「願いは必要ない(冒険の途中で叶ったので)次に来る人の願いを叶えてほしい」
ヒヨリ「世界中の人たちに 笑顔でいて欲しい。ミネルヴァには、一緒に手助けをして欲しい」
ユイ「騎士クンとずっと一緒にいたい、傷つく姿は見たくない、あなたが幸せじゃない世界なんていらない」
要約するとこんな感じ。
その他のデータ
主人公
武器は対プリンセスナイト、七冠専用の固有能力で相手を切るとリアルと同じ痛みを味わう。
アストルムの再構築に巻き込まれて人格や意識データが消失、ミネルヴァが99.9%を復元した。
アストルム
最終決戦後、主人公が目覚めた日から数ヶ月プレイ不可能になった。
リニューアル後に主人公と七冠だけログインできなくなる。
最終決戦の直前にログアウト不可能になった。
前作で未解決のこと
千里真那の本当の願い。晶が主人公を探していた理由。
ここからプリコネRの話
まずはメインストーリーの復習から。
「あなたは夢を見ている…」というアメス様の声から始まり、舞台は前作プリコネの最終決戦へ。ミネルヴァを取り込んだ姿の覇瞳皇帝相手に、レイ・ヒヨリがやられ、主人公とユイも大技を前に大ピンチ!という所で場面が切り替わる。
目覚めた主人公は記憶を失っており、自らを案内人と称するコッコロ、魔物に巻き込まれたユイ、お腹ペコペコのペコリーヌ、その辺で倒れていたキャルとランドソルを目指す。
ランドソルに着いた後はコッコロ以外と一旦別れ、1ヶ月ほどホテル暮らしをすることになる。その時に40人以上の女の子と知り合い、キャラクターストーリーも概ねその間に起きた出来事となっている。
路銀が尽きた主人公たちはバイトを探している時に以前知り合ったスズメと出会い、引っ越しの仕事を請け負う。仕事中の馬車に密航していた少女ノウェムと出会い、ノウェムを狙ったオクトーたちに襲撃される。ノウェムは結局ラビリンスの手に渡り、主人公たちは自警団カォンのギルドハウスに一時滞在することになる。
襲撃関連のギルド間の軋轢によりカォンのギルドハウスがクリスティーナに襲撃される。サレンの仲裁によってクリスは撤退する。
主人公たちはスズメから請け負った引っ越しの目的地、サレンディア救護院で滞在を許可される。しかし、院周辺にシャドウが大量発生し、子供達をエリザベスパークに疎開させることにする。
疎開に先だってエリザベスパークに挨拶に向かった主人公は道中ペコリーヌと出会い、同行することになる。エリザベスパークはキャルの操る魔物に襲われており、ペコリーヌは魔物を操る術者を対処しに向かう。
ペコリーヌを追いかけた主人公はキャルと出会い、空間転移で「陛下」に回収される。ユースティアナと名乗る陛下は少し会話をかわした後、主人公を先程の場所に送り、この地に集めた七冠もろとも始末するため、戦略級の攻撃魔法を放つ。
なんとか攻撃を回避していた主人公たちはエリザベスパークの復興に向かう。その頃、ラビリンスの下で動き出したノウェムがクリスティーナやダイゴと手を組んでいた。
アストルムに蔓延る嘘、欺瞞、誤謬、齟齬
ここからは憶測を交えながら話していく妄想
プレイヤーは主人公を俯瞰して見ている?
メインストーリーは度々端折られ、アメス様の幕間で情報を補完することになる。主人公の体験が物語的に重要な所すら伝わらないのはキャラクター≠プレイヤーというメタ演出…という可能性もあるかなーと思った。
ロスト
アストルムの世界では両親や親戚縁者が消える不可思議な事件、子供はいるのに両親の存在が確認できない事件が多発している。ロストした人物は人々の記憶からも消えている。
まあこれは、現実(夢)に存在しないNPCキャラクターが消えていると考えてほぼ間違いない。
オクトー
記憶がなく、宝物を盗んだノウェムを追っている。ノウェムの戸籍をなんらかの方法で調べ「ムイミちゃん」と呼んでいる。能力については明らかになっていないが、現実のノウェムの情報にアクセスした可能性がある。
何度目の世界?
アメス様は主人公を「かつて世界を救ったヒーロー」と言い、千里真那を「いちど世界を壊した」とも「かつて世界を滅ぼしかけた」とも言っている。
千里真那は「いくつもの世界線で不覚をとった」と言っている。
序章では覇瞳皇帝が勝利しているように見えたが、そうではなかったということになる。
千里真那の能力
神にも等しい権能を持つと言われ、未来予知ができるような発言があったり、認識の書き換え等が行えるようだ。前述したが前作プリコネの覇瞳皇帝の能力はアストルムの全てをデータとして見る「覇瞳天星」
他の七冠は以前と同じ能力を持っているようだが、彼だけ別の能力になっているのは何故なのか。
主人公は比較的どうでもいい魔物とか魔法の知識を不意に思い出す…というエピソードがあった。魔物をデータ化して見ている「覇瞳天星」の可能性がある…けど、いきなり主人公の中身が千里真那だったとか言われるの、ヘラクレスの栄光3ならまだしもソーシャルゲームで受け入れられると思わないから無いかな。
ユースティアナを名乗る千里真那だが、能力が違うことや認識の書き換えから千里真那ですらない可能性がある。
記憶を失ったラジラジ
自分の名前すら覚えていない状態でラビリンスのアジトにいた。おそらく保護されていた?他者の願いを叶えたいという衝動があることから、ミネルヴァの残滓が残っている、もしくはミネルヴァ本人だと思われる。
美食殿
美食殿の3人は前作プリコネに存在しなかったキャラクターで、ストーリー上かなり重要な立ち位置だと思われる。キャラストーリーが非常に面白いので各自で見て欲しい。具体的な内容を避けつつ妄想だけ書いておく。
ペコリーヌ
来日は前作のエンディングでネネカが晶に任されていた会議に出席するため?親が前作に出てこなかった七冠のうちの一人の可能性がある。
コッコロたん
アメス様の様子がおかしい。現実(夢)より先にアストルムのキャラクターとして生まれていたんじゃないかな…と今の所思っている。
キャル
千里真那が載っている雑誌を買おうとしている所から、キャルと会った時系列は前作エンディングより前?
誰が願い、創造した世界なのか
このアストルムは明らかに「つくりもの」
千里真那が「出来損ないの世界」と言っていることから、彼の願いが叶った世界ではなさそうだ。
では、誰が作ったのか?
仮説1:ミネルヴァが主人公を再構築中に見せている夢
前作プリコネ最終決戦後、アストルムの再構築に巻き込まれて人格や意識データが消失、ミネルヴァが99.9%を復元した。
アメス様が夢を見せている時「記憶の整合性をとるための作業・調整のようなもの」と言っていること、アメス様自体が修復中であること、常に何かの作業中のような様子であることから最終決戦直後、ミネルヴァが自己修復&アストルムを再構築している時だと思われる。
仮説2:ユイの願いを叶えて再構築された世界
前作プリコネのヒロインの一人、草野優衣の願いは「騎士くんが幸せじゃない世界なんていらない」
前作で主人公の家庭等については(多分)触れられていなかったが、アストルムの方が幸せと判断され、再構築されたと考えることができる。
千里真那も「子供が考えたような社会、世界観」と言っている。
ただし、どちらにせよ「美食殿」の3人はイレギュラーな存在であるのは間違いない。
とりあえず今回の妄想は以上。みんなもプリコネRのストーリーを読んで考察トークをしよう。